項羽がなぜ負けて天下を取れなかった理由

中国の地図

中国の歴史に興味ある人「中国の小説だと三国志や水滸伝が有名だけど、劉備の祖先の項羽と劉邦に興味わいてきた。そこでききたいけど、項羽って強かったんに天下を取れなかったんですか?ついでにオススメな漫画あったら知りたい」
 

こんな疑問に対しての記事ですね。

私の家には三国志の漫画や項羽と劉邦の漫画があり、最近だとドラマの項羽と劉邦を見終えました。ですので教授じゃないけど、知り合いに話す程度ならかけるはず。

項羽って日本の戦国時代だと浮かばないけど、三国志なら呂布並かそれ以上に強くて、戦の神ですね。

なぜ項羽が天下を取れなかったのかは「理由がありすぎるけど、一言でいえば兵糧管理まずかった」

この記事では3つ
  • 項羽が負けた理由
  • 項羽から学ぶこと
  • オススメな項羽と劉邦の漫画とドラマ
この記事見ていろんな項羽と劉邦の本やドラマ見てくださると嬉しいです。
 

項羽がなぜ負けたのかは補給路を軽視してた

項羽が負けた合戦は実はただひとつ。
垓下の戦いのみ

でした。ってことは劉邦は項羽には勝てなかったけど部下を使いこなせたことが1番の違いかと思います。

たった1回の負け戦で天下を諦めたことになりますね。とりあえず項羽が天下取れなかった理由を書きます。

注意
まだ義帝暗殺とかあるけどきりがないので、今浮かぶ点だけあげました。

兵糧を軽視してた

最後の垓下の戦いでは補給路を絶たれて、軍の士気がガタ落ちでした。

戦ではいわゆる楽しみが汚くていえば飯しかありません。

そんな楽しみさえ奪ってしまうと兵卒もやる気がなくなります。

「昔の合戦だけで今は戦争に飯は関係ないしよ?」って言われますが、どうやら2000年代に入ってからも、それは変わらないです。

2003年頃のイラク戦争も雰囲気で始まったわけでなく、補給路を確保してから始まったと物流の専門家がおっしゃってました。

現代戦だと兵器の輸送でか海の道を確保する必要があって、もし通過する関係各国でひと悶着あると戦争どころではないです。

だから大体戦争起きたときは補給路の道は確保できたと思っておくべきです。

話はそれたけど、劉邦側には兵糧管理する人はいたのか?に関しては、いました。

蕭何という劉邦の故郷の役人だった方ですね。この方のおかげで飯には困らなく供給できた模様です。

関中を拠点にしなかった

関中って大体三国志でいうと洛陽あたりだと思ってもらえばオケです。

あの辺は始皇帝が本拠地にしてたところで防御には適したらしく、彭城でなく関中なら蜀に目がいったし、劉邦にとっては簡単ではなかったかもしれません。

でも項羽の場合は楚を拠点にしたかったし、憎き秦の始皇帝のとこを寝床にするのは耐え難かったのでしょう。そういえば三国志も劉備以外は拠点は同じでしたね。

曹操は許昌だった。
 

身内は重用するけどそうでないのは冷たい

グシキと項伯とコウソウには軍議の議決権与える一方で、旗本からキフやショウリボツには活躍の割に王にさせるわけではないし、褒美がイマイチでした。

一方で劉邦は基本的に能力ある人は重用してました。例えば韓信や陳平ですね。

韓信はあまり説明いらないけど、項羽軍ではよくても護衛兵で、過去に物乞いや股くぐりとかやってた人でした。現代でも物乞いとかしてた人を雇うような社長さんは少ないでしょう。

でも劉邦は蕭何に強く説得されて、韓信を大将軍に抜擢しました。劉邦のまわりの古参武将は不平不満出てたけど、後の合戦で黙らせました。

陳平は兄の嫁となんかしてたり、賄賂を受け取るような人でした。あなたの周りにもいませんか?こんな人。

  • 怪しい趣味持ってるけど仕事はできる人
  • チャラいけど、頭が回る人
こんな感じな人だけど、この人の項羽存命中の実績はやはり離間の計ですね。
詳細はドラマや漫画でも詳しく書いてあるので省きますけど、項羽の軍師范増を出奔させることに成功させた、一言でいえばすごいことです。
正直項羽陣営って軍師といえるのが范増だけ。それ以外は軍師タイプはいません。
范増いなくなったのが劣勢に転じたとも言えます。

貴族意識強かった

項羽の項家は楚の貴族で項羽の祖父が項燕将軍。

一方で劉邦は亭長という簡単に言えばホテルの支配人といえばいいでしょうか?なので項羽は最後まで劉邦をバカにして、軽くみてました。

范増が散々「でかくなる前に早めに潰せ」って言ってたのに…

秦の本拠地まで敵を殺めすぎた

項羽と劉邦は今でいうと上海周辺から関中まで2つの軍の分けて、進軍して先に関中入りしたほうが、関中で王と名乗ることができました。

どっちが先にゴールしたかというと劉邦です。なぜなら簡単でして、劉邦は余計な殺戮はしないで進軍しました。

項羽側はとになくひとつの城を落とすごとに進んでいった。

「劉邦だって城落としながら行ってるでしょ?」と思いそうだけど、項羽は残虐です。

降伏した兵をすべて倒し切るまで、城を攻めたので、守ってる兵としては「降伏しても殺されるんだ、だったら戦って死んだ方がマシ」ってなります。

だから項羽が大虐殺してるうちに劉邦は早くかんように入れました。

殺戮のし過ぎはダメってことですね。後の項羽の名声にもひびいたので。

 

項羽から学ぶことは分け隔てなくしよう

 

ドラマ見てて思ったけど、セコくてもダメ出し、疑い深すぎてもだめですね。個人的に学んだことをあげてみます。

よくやったら褒美、駄目なら罰

劉邦の場合は身分が卑しくても、過去にハレンチなことをしても、何かすごいことをやれば惜しみなく褒美をやりました。

一応太っ腹でしたね。だから良い部下を持ったら重用するのが大切という感じですね。

項羽の方は確か部下で王にさせたのは英布ぐらいですかね。情には熱い項羽だけど、金にはセコかったようです。

自分を過信してはいけない

項羽は最後まで覇王となのり、プライドが高かったでしょう。

ドラゴンボールのベジータですね。項羽の大負けしたのは項羽が死ぬ垓下の戦いぐらいで、江東に行けば再起は多分てきたかもしれません。

でも項羽は「負け犬でいるのは嫌だ」という感じで最後は自害。乱世ではとになく生き残る事が大切。例えば司馬懿や徳川家康のように。

まだ世の中には逸材が埋まってるかも

今の日本にも多分逸材埋まってるかもしれません。私も人の表面だけを見ないで、相手の心の奥底もみる意識を持たないといけないと項羽と劉邦を見て思いました。
 

オススメな項羽と劉邦の本やドラマ

 

今回は実際に私が読んだり視聴したものだけをオススメとしてあげます。どれも初心者にも馴染めるものだと思います。

横山光輝の項羽と劉邦

横山光輝先生といえば三国志ですね。

横山光輝先生の三国志を完読できて、この記事に来られた方なら強くオススメできます。

やはり兵糧の話や韓信の話とか詳しくやってます。

横山光輝の史記

史記とは司馬遷が書いた中国の書物でして、周の時代から司馬遷が生きてた紀元前100年頃の話を記した書物です。

司馬遷が記した史記を横山光輝先生がわかりやすく漫画にしました。

個人的には項羽が死に、劉邦死後の劉邦の奥さんである呂家がまあ暴れます。

粛清の嵐ですね。あまり詳細に書くと気持ち悪くなるので、興味ある方は読んでみてください。

中国ドラマの項羽と劉邦

三国志のThree Kingdoms というドラマを見れた方ならオススメできるでしょう。でも注意点あり
袁紹がオカマキャラになってた…

三国志では袁紹役してた方が項羽と劉邦では趙高の役をしてまして、吹き替えだとオカマ系の声です。

私には違和感ありまくりでしたので、「袁紹のオカマ声は嫌だ」でしたら、強くDVDをオススメします。なぜならHuluでは吹き替えだけしかありません。

もう一つは三国志では劉備玄徳してた俳優さんが項羽と劉邦では秦の始皇帝の役をやります。

本来秦の始皇帝って残忍なキャラですが劉備役の人が演じてたせいか、悪そうに見えなかったです…

とりあえす字幕版でみるならDVD版を借りる、または買えばいいでしょう。
 
 
今回は以上です。
項羽が天下取れなかった理由↓
  • 兵糧軽視
  • セコかった
  • 人を殺めすぎた
  • 人を見抜けなかった

義帝暗殺とか陣中に項羽の彼女を連れてきて面白くないとかもあったでしょうか。

しかし三国志では呂布やってた人が項羽だったけど、項羽の役似合ってた…