【読書レビュー】松井大輔のサッカー・J2論【怖い】

サッカー・J2論の表紙

どうもこんにちは、@sshiokawaです。

19年12/10頃にワニブックスさんから、松井大輔選手のサッカー・J2論が新書として発売されました。

率直に読んだ感想はJ1からJ2におちた選手も、格差を感じるかもなことに…
 
よくJ2に落ちると「すぐ戻れるよね?(^^)」って思いそう。でも松井大輔さんの本を読んでたら、なおさらJ2落ちだけは避けなければならないと思いました。
 
今回伝えることは2つ
  • J2落ちると選手自体もホントに落ち込む
  • 個人的にJ2落ちるときついとこ
おそらくギリギリでJ1残留できたクラブは、松井大輔さんのを読んでみると、「残留できてよかった…」というのがわかるはず。

J2落ちすると怖いのは予算規模縮小

サッカー・裏表紙

  • J2落ちすれば地方の飯食える
  • 相手雑魚なんだから1年で余裕よね?
  • DAZNあるんだし、放送は変わらない
とか思ってる方多そう。確かに地方の飯やDAZNはホントですね。

でも相手が雑魚なんて、冗談でも言えません。選手視点でJ2落ちすると、ため息な事が書いてありました。

個人的には現役選手なのにぶっちゃけいいのか?とも思ったけど…

480万でも実際は200万とか?

松井大輔さんの本によると、選手の年俸にモロに出るとのこと。
  • J1なら、A契約とかなら、1000万とか4000万とかザラ
  • J2だと一部の選手を除いて1000万未満
  • 最低年俸は480万
最低年俸480万なら、下手なサラリーマンよりもらってるね?言われそう。

松井大輔さんの本によると「実は200万」という選手もいるらしい… クラブによって様々でしょうが、スパイクやレガースやアンダーウェアは自腹でしょう。

となると200万じゃ、人としての生活はしんどい気が…

しかし200万だからこそ、「上に這い上がってモデルと結婚するんや!」になるかもだけど。

ユニホーム交換は自腹です

  • 元大宮の大前選手は8枚支給。半袖4枚長袖4枚
  • 横浜FCの松井大輔選手は4枚。それぞれ長袖半袖2枚ずつ
まず2枚とはいっても、前半後半で必ず着替えます。

なぜなら汗や雨で濡れて気持ち悪くなるからですね。だから事実上2枚でも1枚です。

2枚しかないのに、試合後にユニホーム交換する選手達がいる。

松井大輔さんによるとユニホーム交換したら、弁償というか自腹。

ユニホーム代は大体以下の感じ。

  • 松井大輔さんの本によると15,000円ほど
  • 浦和レッズの場合はオーセンティックだろうから、25,000円ほど
浦和レッズの年俸1億円レベルの選手にはかゆい金額ですが、年俸1000万以下だと、15,000円というのは負担ですね。

ちなみに松井大輔さんはユニホーム交換は興味なしとのこと。

もしこの記事見ててJ2の選手が読んでたら、松井大輔さんのユニホームがほしい場合は、試合後に声かければユニホーム交換あるかも。

移動がJ2落ちした際に違いが出るようだ

松井大輔さんいわく、移動が一番出るかもとのこと。
  • 日本代表だとビジネスクラス
  • J1だと、新幹線ならグリーン席
  • J2だと新幹線指定席ならマシなほう
  • 最悪12時間の長距離バス
選手視点だと、移動中が試合やってる感じですね。

遠征先のホテルつくまでに腰や背中とか痛めたり、乾燥とかで風邪ひくかも。なんか命がけ。

J2だとレジェンドなあの方も100円シャワー

正直私は横浜FCの練習場のことは知りません。話によるとカズさんが100円のコインシャワー使ってたというだけで驚愕した。

おそらくは遠征先のスタジアムで、100円入れないと水(お湯は贅沢!)がでないタイプなシャワーでしょう。

選手にとって練習場は大切

  • 浦和レッズならさいたま市の大原
  • FC東京なら小平(なぜか行ったことある)
J1だと、基本的には自前の練習場は持ってます。
というよりは選手にとっては仕事場だから、ないと環境面でシンドイ。
 
J2の場合だと、自前の練習場自体ないクラブもある。
どうやって練習するのか?箇条書きにすると以下の感じ。
  1. サッカーできそうなとこを探す。フットサルでもいい
  2. 練習場などの施設にアポを取って、何時間契約で借りる。もちろん一般人でもオケな場所
  3. 練習する
芝生が惜しげって、サッカーコートならまだいい。
でも中には小学校の校庭みたいな感じで、芝生のない土の上にで練習場したりする。
 
シャワーやロッカーなんてあればいいほうだから、期待してはいけない。言い方悪いけど劣悪な環境ですね。
 
19年度のザスパは知りませんが、数年前のザスパも練習場を毎回変えてました。
  • 藤岡総合運動公園
  • 庚申山のフィールド
  • 下増田グラウンド(伊勢崎市)
  • 伊勢崎市のサンデンバーク
「上の2つはなに?」って言われそうですが、私の地元の運動場。

子供が遊んだり、私がウォーキングやジョギングし、更に犬の散歩でも使う場所ですね。

 
犬の散歩で犬が糞をする。もちろん糞は拾ってる。

でも犬も子供も立ち入れるような場所で、プロが練習するのは、複雑な気はしました。

 

J2落ちすると笑えないところ…

私が浦和レッズのサポとして埼玉スタジアムへ通うようになったのは、2010年頃。

フィンケさんが監督就任の頃ですね。「ブログ主は30代なんに、なぜレッズのJ2時は知らないの?」って言われそう。

中学や高校で群馬から浦和まで通ったら親父に説教されるから行けませんでした。

実は2011年頃にFC東京がJ2行ってた時があって、たまに趣味として味スタとかいったんで、思い出します。

対戦相手だれ?

J1なら、対戦相手のひとりやふたりぐらいは知ってる選手いるでしょう。
でもJ2の対戦相手だと、「選手もだけど、そもそもどこにあるクラブなんですか?」って思うこともよくある。

J2落ちしたクラブは、J2常連のクラブのことはあまり知らない。

でもJ2常連のクラブはFC東京とか将来の浦和レッズと対戦する際は目の色変えてくるでしょう。

だから苦労するところですね。J1なら情報たくさんくるけど、J2はJ1に比べたら情報が少ないんで。

ほんとに毎週ある

J2はルヴァンカップやACLはありません。しかしJ2は22クラブあって、試合は42試合あります。スケジュール的には以下の感じ。
  1. 月〜金は練習
  2. 土日のどっちか試合片方は休み
1年50週ほどあるとしたら、オフは2ヶ月しかない。
もしJ2で天皇杯決勝いったら、オフが1月としかとれないですね。
 
なんというか「毎週サッカーできて嬉しい」って思う選手はいそうだけど、ほぼ毎週試合あるのって、どうなんでしょ?

勝利して当たり前負けると…

J2のクラブがJ1に昇格するにはストレートインだと、1位か2位に入らないといけません。
昇格ボーダーラインは80点目安
だからJ1目指すクラブとしては勝って当たり前な感じ。
だから1回でも負けると、「ずっとJ2で甘んじるかな」とかボヤキがでることもあった感じでしたね。FC東京クラスタさん達で。
 
ましてやJ2常連のクラブの選手の中でも「クラブは上がれなくても、僕が個人昇格したい」って目の色変えてる選手もいるし、モチベが違う。
 
J2は落ちることを想像するだけでも、頭が痛くなります。
 
今回は以上です。
松井大輔さんのサッカー・J2論は以下の方オススメ
  • 高校生や大学生の選手でJ2クラブから声がかかった選手
  • J1にいて残留争いしたサポーターや選手(むしろ選手視点のがわかった)
12/10頃に発売させたのが妙にうまいなって、思いましたよ。

シーズン開幕だと、どこのクラブも優勝とかを視野に入れてるから、降格の話もないから売れない。

でもJ2落ちが決まる時期に松井大輔さんの本を出したのは、タイミングがいいって思いましたよ。